ディールのまにまに

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Aggression Factor

Aggression factor, VPIP and YOU! How to relate the 3 

アグレッションファクター(AF)について理解が不足している人が一定数いるため、解説したい。


AFとは?

ポーカートラッカーでは、ベットとレイズのパーセンテージの合計をコールのパーセンテージで割った指数である。
※なお、ポーカースターズも一緒の式であった。2017/2/5時点

レイズ率+ベット率
   コール率 

つまり、アグレッシブなアクションとパッシブなアクションの比率である。
簡単な比率ではあるが、理解が難しい概念である。

どのようにこの指標を使うのか?


AFは単位のない指標である。そのため、その他の情報がないと使いにくい指標である。
ポーカーのように、シチュエーションやプレイヤーによるものである(例外はAFが0のプレイヤーである)。 

例えば、AFが100ハンドで0の場合は、そのプレイヤーはとてもパッシブである。
彼はベットもレイズもせず、コールかダウンのみである。
もし彼がレイズをした場合はスケアである。

それではAFが、我々のプレイにどのように影響を与えるのだろうか。

2人のプレイヤーがいる。50VPIPと18VPIP(レイズ・コール限らず参加した%)である。
フロップで持っているハンドレンジを考えていこう。

50VPIP(フィッシュ)
{22+,A2s+,K2s+,Q2s+,J4s+,T6s+,96s+,86s+,76s,65s,A2o+,K5o+,Q7o+,J7o+,T8o+,98o}

18VPIP (TAG)
{22+,A5s+,K9s+,Q9s+,J9s+,ATo+,KJo+,QJo}

そして、このハンドレンジは、フロップ以下のように絡む。

 
Fish----
10% top pair
10% middle pair
10% bottom pair
8% flush draw
1% set
1% combo draw
60% air

TAG----
20% top pair
8% mid pair
2% bottom pair
8% flush draw
1% set
1% combo draw
60% air

さらに、上記の絡んだ結果、アクションは以下のようになる。

Fish----
Raise: Combo draw (1%), set(1%), flush draw (8%), top pair (10%), mid pair (10%) = 30%
Call: Bottom pair (10%) = 10%
Fold: Air 

TAG----
Raise: Combo draw (1%), set(1%), flush draw (8%), top pair (20%) = 30%
Call: Bottom pair (2%), mid pair (8%) = 10%
Fold: Air

そうすると、2人のAFは3になる。しかし、フィッシュのほうがよりアグレッシブに見えるだろう。
フィッシュのフロップでレイズするハンドは、TAGより弱いハンドが多いが、それはスターティングハンドが弱いからである。

AFの限界

AFはフォールドの%を含んでいない。これはAFの限界であり、これを忘れがちである。
そのため、上の例を少し変えてみる。

Fish----
Raise: Combo draw (1%), set(1%), flush draw (8%), top pair (10%), mid pair (10%) = 30%
Call: Bottom pair (10%) = 10%
Fold: Air
 

TAG----
Raise: Combo draw (1%), set(1%), flush draw (8%), top pair (14%) = 24%
Call: Some mid pair (2%), some top pair (6%) = 8%
Fold: Bottom pair (2%), some mid pair (6%), Air (60%)

フィッシュのアクションは変えず、TAGのアクションをトップペアの場合と、ボトムペアの場合のアクションの
アグレッションを下げてみた。
これで、実際の数値に近づくかと思いきや、まだTAGのAFは3なのだ。
そのため、フロップでのCBコール率と、CBに対してのフォールド率を合わせてみないといけない。
それにより、相手がブラフを多くしているかがわかるだろう。

まとめ

参加率80%、AF0.8であっても、フロップでのベットが強いと判断してはいけない。