ディールのまにまに

1日1つだけうまくなる。テキサスホールデムポーカーに関する事項を書いていきます。Twitter @PariColle_Poker

ハンドヒストリーレビュー02

期間:20190101-20190331

ステークス:$0.02/$0.05 NL Fast 9,046ハンド

ステークス:$0.05/$0.10 NL Fast 4,539ハンド

ステークス:$0.10/$0.25 NL Fast 124ハンド

Position Total Hands $ USD (EV adjusted) EV bb/100 VPIP PFR VPIP-PFR 3Bet UO PFR% CC% vs 3Bet Fold% 4Bet Range WTSD% W$WSF% W$SD% Agg Agg% Flop CBet% Flop Agg Turn CBet% Turn Agg River CBet% River Agg Check Call Flop% As PFR Check Fold Flop% Check Raise Flop% Bet Flop IP vs Skip CBet Raised Pot Bet Turn OOP vs Skip CBet Raised Pot Bet Turn IP vs Skip CBet Raised Pot Flop Fold vs Cbet OOP Flop Fold vs Cbet IP Flop Called vs Cbet OOP Flop Called vs Cbet IP Flop Raise Cbet OOP Flop Raise Cbet IP
BTN 2,272 70.57 29.82 28.79% 21.57% 7.22% 6.31% 36.53% 14.59% 21.43% 7.27% 26.23% 53.60% 45.83% 2.34 45.42% 65.77% 1.76 71.11% 3.53 50.00% 3.31 na na na 60.81% na 61.54% na 27.00% na 64.00% na 9.28%
CO 2,278 ▲38.36 ▲26.01 20.68% 18.53% 2.15% 7.18% 25.00% 6.43% 35.71% 4.31% 32.91% 51.70% 33.77% 3.24 48.64% 55.04% 2.36 78.05% 4.85 63.64% 4 50.00% 36.36% 18.18% 50.00% na 66.67% 0.00% 14.29% 33.33% 71.43% 66.67% 14.71%
MP+2 2,279 ▲25.36 ▲9.00 17.99% 17.11% 0.88% 6.94% 19.21% 5.14% 37.21% 2.23% 32.06% 51.20% 41.79% 2.17 43.91% 56.38% 2.17 71.43% 2.07 50.00% 2.42 65.00% 33.33% 10.34% 50.00% na 100.00% 14.29% 25.00% 42.86% 62.50% 42.86% 13.33%
MP+1 2,331 ▲3.66 0.02 13.99% 13.90% 0.09% 0 13.90% na 27.08% 2.03% 25.29% 46.60% 45.45% 2.47 38.97% 44.60% 1.79 59.26% 5.67 50.00% 2.13 46.88% 44.44% 8.89% na na na 27.27% 36.36% 54.55% 63.64% 18.18% 0.00%
BB 2,281 ▲83.24 ▲48.23 30.66% 5.99% 24.67% 5.77% na 29.99% na na 30.93% 43.90% 53.89% 1.28 26.51% 71.11% 0.65 76.92% 2.61 50.00% 2.68 50.00% 43.12% 7.09% 55.32% 21.71% 78.57% 36.19% 17.02% 56.19% 78.72% 7.66% 4.35%
SB 2,268 ▲28.28 ▲13.89 16.62% 11.11% 5.51% 5.52% 23.87% 8.01% 12.50% 0.00% 34.20% 51.10% 54.43% 1.62 31.80% 47.19% 1.3 66.67% 1.56 100.00% 3.08 47.83% 36.89% 14.71% na 29.27% na 36.99% na 49.32% na 13.89% na
  13,709.00 ▲108.33 ▲11.20 21.20% 15.00% 6.20% 6.11% 21.70 15.10 28.80 3.23 30.30% 48.80% 47.70% 1.93 36.80 55.60 1.37 71.00 2.95 61.00 2.87 51.70 41.00 9.45 56.80 23.50 70.60 35.20 23.00 53.90 68.40 10.90 8.87

 *****************************

さてこのスタッツを分析するということでした。

 

まずはお手本となるスタッツを探してそれと比較したいと思います。

ということで2+2の翻訳した記事を参考に使いたいと思います。

http://hyahhoopoker.com/others/translate/officialstats

 

スレッド自体は2008年頃と10年前の記事ですが、抜本的なルール改正がないため当時のスタッツはそのまま利用できると思っております。

現在は、ピオソルバーなどのソフトで可視化しやすくなっただけで、勝つべきにやることは変わってないと認識しています。解析が進んだ結果、UTGのほうがボタンより稼げるみたいなことはなく、勝つべき原則的なことはおそらく変わっていないため、これを参考にしてみます。

 

BAJA(2008/3/18 NL$0.50)              
  Total Hands VPIP PFR ColdCall PF% Win%InThisPos Won$WSF% NetAmount WentToSD% Won$AtSD%
BTN 7,833 28.84% 22.19% 3.87% 18.31 43.80% 1,990.45 25.25% 55.49%
CO 7,218 24.88% 20.98% 2.34% 16.35 48.11% 1,860.60 28.43% 57.34%
MP+2 6,938 19.62% 16.53% 1.57% 12.37 45.91% 1,161.05 26.85% 56.52%
MP+1 6,741 16.79% 14.02% 1.34% 10.47 47.80% 1,091.55 28.38% 57.22%
MP 6,420 15.65% 12.98% 0.93% 8.93 44.30% 577.50 26.71% 54.88%
EP+2 6,019 13.49% 11.46% 4.00% 7.48 43.43% 462.50 25.90% 53.08%
EP+1 4,991 13.78% 11.54% 0.20% 7.81 46.93% 437.85 27.12% 63.48%
UTG+1 2,693 13.63% 11.47% 0.00% 7.35 42.80% 63.40 21.40% 55.77%
UTG 3 0.00% 0.00% 0.00% 0.00 0.00% 0.00 0.00% 0.00%
BB 7,927 8.68% 4.54% 0.00% 16.48 19.88% ▲1,257.30 20.49% 53.62%
SB 7,756 15.30% 8.14% 0.00% 8.08 32.42% ▲455.85 27.45% 57.62%
  64,539 17.50% 13.55% 1.19% 11.96 34.93% 5,931.75 24.38% 55.73%

 

CHARGERS                  
  Total Hands VPIP PFR ColdCall PF% Win%InThisPos Won$WSF% NetAmount WentToSD% Won$AtSD% RaseFirstIn%
BTN 11,467 23.20% 19.46% 1.97% 15.44% 44.39% 4,425.13 24.60% 55.28% 9.46%
CO 11,192 19.17% 17.17% 1.16% 13.15% 48.63% 3,460.44 24.79% 52.09% 9.85%
MP+2 11,047 12.66% 11.32% 0.85% 8.31% 48.74% 2,554.50 22.05% 59.04% 6.76%
MP+1 10,874 9.47% 8.75% 0.44% 6.11% 47.28% 1,429.90 22.64% 49.60% 6.21%
MP 10,342 8.67% 8.19% 0.26% 5.73% 50.00% 1,562.70 22.54% 60.91% 6.78%
UTG+1 8,778 7.95% 7.78% 0.03% 5.14% 47.49% 658.40 24.54% 52.69% 7.27%
UTG 4,659 8.99% 8.86% 0.00% 6.01% 50.83% 1,145.45 24.17% 56.90% 8.86%
BB 11,315 8.87% 5.92% 0.00% 20.21% 23.88% ▲2,806.32 16.90% 53.07% 0.04%
SB 11,408 17.60% 9.38% 0.00% 9.51% 33.07% ▲3,469.86 19.53% 54.44% 5.50%
  91,082 13.46% 11.02%     35.77% 8,960.34 20.35% 54.20%  

 

mpethybridge                
  Total Hands VPIP PFR ColdCall PF% Win%InThisPos Won$WSF% NetAmount WentToSD% Won$AtSD%
BTN 7,404 17.03% 10.35% 2.89% 10.47% 45.74% 1,569.25 25.06% 56.19%
CO 7,212 15.77% 10.65% 2.38% 9.73% 45.99% 883.90 26.42% 50.83%
MP+2 7,172 10.97% 8.46% 1.41% 6.99% 47.25% 334.90 29.87% 50.35%
MP+1 7,169 9.25% 7.31% 0.99% 6.24% 55.16% 1,004.95 22.92% 56.04%
MP 6,904 8.30% 6.66% 0.56% 5.27% 52.11% 1,117.80 33.24% 61.02%
UTG+1 6,107 7.91% 6.81% 0.20% 5.08% 54.05% 32.80 34.46% 50.00%
UTG 3,676 7.67% 6.56% 0.00% 5.39 59.88% 511.90 27.91% 68.75%
BB 7,550 9.27% 4.20% 0.00% 20.79% 27.67% ▲2,569.80 20.83% 50.22%
SB 7,464 17.59% 7.15% 0.00% 9.19% 40.85% ▲1,259.60 23.14% 60.87%
  60,658 11.87% 7.64% 1.00% 9.15% 38.76% 1,626.10 24.11% 53.82%

 

一番下のはこのスレッドの人のものですね。

基本的には上の2つと比較していきます。

 

NetAmount

理想とするのは、ボタン>UTG で勝ちが減っていくカーブを描くことです。

一方、Heroはボタンでのみプラスです。このMP+1からCOをプラスにすることをまず目標にしましょう。ここがプラスにならないと、各種指標も参考数値にならないような気がします。ここがプラスになったあと、ショーダウンorノーショーダウンでの勝率などを見てプレイを調整することになるかと思います。

f:id:pariscollection:20190413211502p:plain

 

PreFlop

プリフロップを大きく見ると、レンジが緩いですね。

BAJAより3.7%レンジが広いです。これは、自分が明確なレンジを持っておらず、プレイしたがりなのでレンジが少し広がっている体と思います。PokerSnowieやAdvanced Playerなどのレンジを参考にしていますが、何となくのところで曖昧なあたりをなんとなくでプレイしています(A4o・J6sはここでプレイすべき?など)。

  VPIP PFR VPIP-PFR
HERO 21.20% 15.00% 6.20%
BAJA 17.50% 13.55% 3.95%
CHARGERS 13.46% 11.02% 2.44%

そして、VPIP-PFRも高すぎます。3ベット等もあるのでその通りは言えませんが、コールが広いのかと思います。ここも、プリフロップでのコールレンジを明確に決めていないのでこうなっています。

 

あのZeroSさんでさえ、パソコンにこんなに貼り付けてやっているのに、自分は頭の中だけで出来ているのでしょうか。ということで、これを作ります。見ながら出来るようにレンジを決定しましょう。

youtu.be

f:id:pariscollection:20190413214113p:plain

そして、トーナメントやライブキャッシュを考えると、9MAXのレンジも作成したいと思います。

 

ポジション

ポジションごとの参加率を見ると自分が想定していたよりはレンジは荒れていませんでした。ただし、グラフを見れば明らかなように、オレンジセルのところが異常です。

つまり、BBでのVPIPが高すぎるが、PFRは2人の間であるということで、BBコールレンジが広すぎる事がわかりました。これもさきほどのレンジ表を作成していないからです。プリフロップレイズ額に少し左右されても、ちゃんとレンジを守っていれば、こんなグラフが逆に曲がるようなことはないかと思います。

 

他の黄色のところは、ボタンでのコールレンジが広すぎることや、ミドルオープンのレン時が緩いことが挙げられます。ただこれも、まぁそんなにひどくはないレベルかと思います。まずは、BAJAのようなきれいなグラフを目指します。

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ポストフロップ

アグレッションファクターのフロップがめちゃめちゃ低いことはあまり意識がありませんでした。これは、おそらくCBを打ててないことより、相手のCBをコールしすぎているせいかと思います。

エドミラーのPoker's1%のように、なるべく簡単にフォールドしないようにコールしていたため、極度にAFが下がってしまったのではないかと思います。

これは早急に改善すべきですね。

  HERO BAJA CHARGERS
FlopAF 1.37 3.56 6.32
TurnAF 2.95 1.40 2.94
RiverAF 2.87 1.31 2.29
TotalAF 1.93 2.43 4.48

 

さらにフロップのアグレッションを細かく見ると、プリフロップのオリジナルレイザーのときでさえ、2.53と低くなっています。またが、コールが多いせいか全体ではコールのときのアグレッションに寄っています。

AFはフォールドが考慮されませんので、本来フォールドすべきハンドをコールしていることでアグレッションが下がっていると思われます。

HERO      
FlopAF      
  All Raise Call
BTN 1.76 2.73 1.04
CO 2.36 3.07 1.00
MP+2 2.17 2.51 0.78
MP+1 1.79 1.76 2.00
BB 0.65 3.50 0.45
SB 1.30 2.38 0.61
  1.37 2.53 0.64

 

そのため、フロップでのさらなるベット比率の向上、及び安易なコールをやめることが必要です。

 

記事でもある通り、AFが下がるのは以下のような場合です。

  • 争うと決めたハンドはアグレッションを上げ、フォールドするならフロップで早めに降りるということを推奨しています。
  • スロープレイをよく行っている。スロープレイをよくするとアグレッションが下がると有りますが、自分としてはしているつもりはありません。
  • ドローのプレイをアグレッシブに行う。これはエドミラーのPoker's1%の勉強の際にも特にドロー系は強くアクションするようにしていますのでこれも大丈夫かと思います。

自分は特にコールが多い、というかPoker's1%の影響もあり積極的に行っているというのもあります。これが特に負けの原因になっているならやめたいですね。

フロップAFを3.5以上にします。

 

ショーダウン

ショーダウンに関する指標は以下の3つを検討しました。

WTSD 25%のはずが30%あります。これは、勝っているときにしっかりベット出来ていないため、相手をしっかりフォールド箚せられていないということです。これは先程フロップAFが低いことともかなり関係しそうです。コールを多くしていることで、本来行くべきでないショーダウンまで行ってしまうことが考えられます。

 

WWSF フロップを見たときの勝率です。35%が望ましいですが、遥かに高くなっています。おそらくプリフロップでレイズでフォールドさせておくべき相手をフロップに残しているためかと思われます。またBB・SBの勝率が高すぎるため、フロップを見に行きすぎています。プリフロップでしっかりとフォールドしなければいけません。

 

WSD ショーダウンで52-55%になっておらず、MPからボタンでショーダウンしたときに負けています。相手のリバーでのベットにマージナルハンドでコールしすぎているということです。

    

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まとめ 

今回の記事に沿って検討した結果、下記の事がわかりました。

  • MPからCOで全てマイナスである。
  • VPIPが4%程度高い。また、コールでの参加率が高い
  • BBでのコール頻度が高すぎる
  • MPでのレイズレンジが甘い
  • ボタンでのコールレンジが広い
  • フロップAFは極端に低く、おそらくコール頻度が高い
  • ショーダウンに行き過ぎているため、しっかりフォールドさせられてない
  • BB・SBにおいてフロップを見に行きすぎている
  • MPからボタンでショーダウン時の勝率が低く、マージナルでコールしすぎ。

 

そのため、以下のような対応を取ります。

  • プリフロップでのレイズレンジ・コールレンジ・3ベットレンジ・3ベットコールレジを作成して、見ながらプレイする。特にBB・SBでのコールレンジは守るようにする。これにより、ポジションによるばらつきや、コールしすぎを抑えられる。
  • フロップでのCB頻度の向上及び安易なコールの削減。ステークスも低いため、そこまでブラフをしっかり混ぜてないと推測すると、フロップベットをコールしすぎることがリークになる。そのため、しっかりフォールドすることを意識し、レイザー側では打つようなボトムペアやバックドアフラッシュなどの時はフォールドを優先する。結果として、フロップAF3.5以上を目指す。
  • WTSDが高いのは、フロップAFを上げることで対応出来ると考えられる。
  • 残りはプリフロップレンジ(特にコールレンジ)をはっきりすることで対応出来るはず。

 

またスタッツ分析をしているブログ等を参考に何個かやったあと、対応策をまとめて行おうと思います。