ディールのまにまに

1日1つだけうまくなる。テキサスホールデムポーカーに関する事項を書いていきます。Twitter @PariColle_Poker

ハンドヒストリーレビュー04

期間:20190421-20190426

ステークス:$0.02/$0.05 NL Fast 5,282ハンド

Position Total Hands $ USD (EV adjusted) $ USD Rake EV bb/100 VPIP PFR UO PFR% CC% 3Bet vs 3Bet Fold% 4Bet Range Sqz% WTSD% W$WSF W$SD% River Call Efficiency Agg Flop CBet% Flop Agg Turn CBet% Turn Agg River CBet% River Agg Check Call Flop% As PFR Check Fold Flop% Check Raise Flop%
BTN 868 $15.57 $1.88 35.88 13.48% 11.52% 21.41% 4.47% 2.47% 50.00% 0.00% 2.13% 34.09% 59.09% 60.00% na 2.44 100.00% 2.33 58.33% 2 0.00% 8 na na na
CO 873 $16.94 $1.53 38.81 14.55% 14.09% 19.06% 1.49% 4.27% 83.33% 3.81% 8.33% 29.27% 56.10% 58.33% na 16 71.88% 13 62.50% 15 60.00% 14 25.00% 75.00% 0.00%
MP+2 888 $5.86 $1.83 13.2 11.15% 10.92% 13.17% 1.24% 2.48% 40.00% 1.71% na 27.50% 60.00% 45.45% 0 3.91 85.19% 5 72.73% 4.33 50.00% 1.67 na 50.00% 0.00%
MP+1 916 $1.31 $1.18 2.86 11.90% 11.79% 11.79% na na 36.36% 1.07% na 19.51% 46.34% 62.50% 3.09 4.86 53.13% 3.6 100.00% 12 33.33% 4 50.00% 42.86% 0.00%
BB 870 ($27.56) $2.24 -63.36 15.35% 3.80% na 13.48% 3.58% na na 3.15% 25.86% 32.76% 63.33% 0.52 0.9 81.82% 0.42 60.00% 1.69 100.00% 2 na 55.32% 2.13%
SB 867 ($10.54) $1.76 -24.31 8.88% 5.77% 12.24% 5.46% 2.73% 100.00% 0.00% 2.20% 44.12% 50.00% 46.67% 1.35 1.79 42.86% 1.29 66.67% 4 100.00% 1 0.00% 46.67% 13.33%
  5,282 $1.58 $10.42 3.08 75.31% 57.89% 77.67% 26.14% 15.53% 309.69% 6.59% 15.81% 180.35% 304.29% 336.28% 4.96 29.9 434.88% 25.64 420.23% 39.02 343.33% 30.67 75.00% 269.85% 15.46%

 

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以前、スタッツ分析をして、自分のプレイを修正すべき点を確認し、

それが出来ているのかを再確認してみたいと思います。

 

問題点だったのは、

  • コールしすぎ(3ベットに対しても)
  • 安易な3ベット
  • フロップでのアグレッションの少なさ

でした。

 

これらについて、まずプリフロップレンジをしっかり作ってベットレンジ・3ベットレンジ・コールレンジを作ることでした。

 

 

PokerSnowie・Advanced Player・エドミラーあたりの本などを参考にしてみました。

レンジ作成で大事なことは、以前のスタッツ分析の結果、コールしすぎ・3ベットしすぎであるということで、タイトなレンジを作成しました。

 

以前、参考スタッツで紹介したCHARGERSよりさらにタイトなレンジです。

ブラフ3ベットのA5sなどは入れておりません。ブラフレンジを一切取り除いて、まずはタイトなレンジでプラスでプレイ出来るかをはっきりさせたいと思います。

 

また、このステークスはバリュー過多・コールされやすいということもあり、フォールドしてもらって利益が出るはずのブラフ3ベットレンジを入れて、コールされて負けるということも多々合ったので、削除しました。

ウィンレートが上がらず、ノンショーダウンウィン(赤線)を上げなければならなくなったら初めてそこで設定します。

 

また、ブラインドからの3ベットが返ってくることが少ないので、ボタンでのレイズレンジを広げられるという考えもありますが、ポストフロップでのプレイの改善をスタッツから読み取れていないので、まずはタイト目で行きます。

プリフロップのスタッツが参考スタッツに合うようにしてから、その先に進みたいと思います。

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The Course: Serious Hold 'Em Strategy For Smart Players (English Edition)

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さて、上記レンジに沿ってプレイすることを決めました。

それでは分析に入っていきたいですが、薄くても勝てるようになりスタッツが安定したことで気にならなかったものが、気になり始めました。

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いやレーキ(ΦωΦ)
1.58ドルの勝ちのために10.42ドルのレーキ・・

確かにこうなると勝てないハンドで参加することの意義が問われますね。

よく本で、「アンティやレーキがあるかでレンジが・・・」というのがありますが、やっとその意味がわかってきたように思えます。5000ハンドやって2バイイン分のレーキ払ってるって悲しいですね。

上のステークスに行くとレーキが気にならなくなるという風の噂は聞いているので頑張りたいですね。

 

さて、本題・・

UnOpened

参考スタッツように、UTGからBUまで右肩上がり、BBロス>SBロス のようなきれいな流れとなりました。

まずレンジをしっかり決めてやることで勝ちプレイヤーと同じようなスタッツになれたのでよかったです。ポストフロップで以降でのミスを減らしていくより、プリフロップの修正は即効性があって結果が出やすいですね。

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これが、201901-03と比べると歴然ですね。以前はボタン以外が全てマイナスというひどい状況でした。

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このようにスタッツが安定すると、これ以降のスタッツがあるべきと乖離している場合が比較しやすくていいですね。

VPIP・PFR

以前の荒れたスタッツでは気付きませんでしたが、BBでのコール頻度が高すぎますね。

これはBBのコールレンジが高すぎます。BBのVPIPを8%台にしたいですね。またSBのVPIPも少し低いような気もします。そのため、SB・BBのVPIPを8%にするようしてコールレンジを狭めることにします。

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3betとコールドコール

3bet率は以前6%台でしたが、ルーズに3ベットしていたためであり、レンジ表を作成してハンドを限定したら下記のように落ち着きました。3ベットは他の2ベットが入っているかどうかでスタッツが変わってくるので、もうちょっとサンプルがないと難しそうですね。

コールが多いマイクロステークスですのでA5sやK5sなどのブラフレンジを削除しました。

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その結果、3ベットレンジのウィンはかなりあります。3ベット・4ベット以外の価値が22.91ですので、ウィンの半分は3ベットポットから発生しております。レンジを絞っての3ベット間違っておりません。

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不安なのは、3ベット関連でロスになっている部分です。

3ベット 4ハンド ▲4.01ドル

 これは、2ハンドで大きなマイナスがありました。

  1. UTGレイズにMP+2でKJoで3ベットして負けて、ターンでリレイズ食らって降ろされています。これはひどい。トチ狂ってますね。プリフロップレンジをちゃんと守れば解決出来ます。
  2. もう1つはAQoでUTGミニレイズに3ベットしたもので、フロップ2ペアからのまさかのリバーでJ5oにストレートを作られるというひどいものですね。これは一旦無視しましょう。

 

3ベットコール 13ハンド▲8.09ドル

  1. AKoをUTGからレイズし、ボタンコール。Tハイで滑ってCB・ターンでT被ってxf。PokerSnowieでは、プリフロップでボタンレイズには4ベットでした。たしかにそうですね。自分で作ったレンジ表でも4ベットだし。フロップTハイで滑ってチェックし、相手が1/4Pなどフォールドエクイティのある額ならリレイズオールイン。それ以外はダウンということでした。AA・KKはそのままオールインですね。まずは4ベットするようにします。
  2. AKoをA66のフロップでチェックしました。AAには負けているけど、3ベットレンジでAK~にはチョップか勝っているし、KK・QQにはフォールドされるとして、チェックコールしようとしたら相手もチェックバック。A66-ターン4でラグ。ベットしたらジャストコール。A66-4-リバーJでAJ・JJ以外には勝っているとして再度ベットしたら、リレイズオールイン。悩みましたがフロップこちらもチェックしているので、相手がAK・AQでもしてくるかなと思ってコールし、JJに負けました。PokerSnowieではやはりプリフロAKoで4ベットですね。フロップもチェック、ターンドンクベットもOK。リバーでドンクオールインでした。ただ、リバー1/4Pベットにリレイズオールイン入ると6割フォールドですね。リバーベットフォールドですかね。
  3. 99をUTGオープン。SBコール、BBリレイズにコールしてフロップでフォールド。これは3ベットコールレンジに99は入ってないので素直にフォールドすべき。自分がコールしてもSBもいるため、フロップでオーバーカードがヒットする可能性も考えれば素直にフォールドが正解ですかね。
  4. KQsをUTGレイズで、HJがリレイズ、ボタンコールでコール。フロップQあり、3ウェイでコール。ターンでフラッシュ完成でボタンがベットでフォールド。結果、相手はAAとAQで負けていましたね。PokerSnowieでは、プリフロップAKsでもフォールドし、KKでコール、AAでリレイズとなっていました。3ベットコールポットをUTGからプレイするのはだめなようです。ココらへんPokerSnowieシビアですよね。マルチウェイやコールは極端にレンジが狭くなるのは、ポーカーの本質のような気がしますね。

このようなハンドで大きく負けていました。

  • AKは4ベットすること
  • KQや99などのマージナルなハンドでコールしない
  • 3ウェイでは特にレンジをタイトに

 

スクイーズ

3ベット率・4ベット率とちゃんと相関するようになりました。

以前は、COの3ベット率が高いのに、スクイーズが全然成功していなかったですが、ちゃんとしたハンドを3別途するにすることでリムーバル効果がちゃんと働いてるってことですかね?いずれにしてもいい傾向です。

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コールドコール率

以前はボタンが突出していましたが、それは今も変わらず・・・ただ、全体で15%あったCC率が6%まで大きく下がっていることは評価すべきです。

やはりレンジ表を決めてやることは大事ですね。

そして、タイトなレンジにしたはずなのに、結局2ベットコールも、3ベットコールもロスになっています。特にBBでのマイナスが大きいですね。ただコールレンジも13%程度なのでそんなに悪くないからとりあえずこれでやっていきます。

3ベットCCも上記で検討したようにAKを4ベットレンジに回せば解消できるかと思います。

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PF Stael 

オープンされてないポットでCO・BU・SBでレイズしてスティールを試みようとするパーセンテージです。

PFRと比較して高くなっていると弱いハンドが含まれているので、この率が高ければ3ベットを積極的に打っていったほうがいいですが、自分がオープンレンジを守っていればPFRと変わらないはずです。

これはPFRとPFStealが全く同じなのでちゃんとレンジに沿ってプレイ出来ています。


Aggression Factor

ベットかレイズをした回数をコールした回数で割った数字

最初の分析でフロップのAGGがとても低い事が判明しました。

それを改善するためにフロップをタイトにすることで自然と上がるかと思ったら、以前として以下のようにフロップAFが低かったです。

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AFを上げるには以下のようなことと注意します。

  • アグレッションを上げ、フォールドするならフロップで早めに降りる
  • スロープレイをしない
  • ドローのプレイをアグレッシブに行う。

 

これを見ると、上手い人と比べてフロップとそれ以降が逆転していますね。

アグレッションを意識しすぎてターン以降で打ちすぎている可能性があります。フロップでしっかりターン以降戦えるハンドを残しているからターン以降でコールでポットを膨らませないなど出来ているんでしょうかね?

おそらく、フロップをタイトにし、バリュー過多でブラフをしないということを意識した結果、ドロー系ハンドでアグレッションが落ちた可能性があります。

ただし、やはり主な原因は、ターンで降りてしまうのにフロップで広くコールしてしまう可能性があります。

よって以下のようにまとめられます。

  • フロップで安易なコールはしない
  • フロップAFを4以上にする
  • ターン以降でドロー系で打ちすぎるなど過度なプレイをしない

 

ポストフロップの主な指標

WTSDはだいぶ改善されました。以前30%超でありましたが、30以下となりました。SB・ボタンで少し高いですね。コールしがちですね。リバーでしっかりベット出来ていないことでバリューを取り逃している可能性があります。

 

WWSF 48%→46%であまり変わっていません。ただ、BAJAは35%前後と明らかに高くなっています。プリフロップをだいぶタイトにしたからここはそんな下がらなくても大丈夫なのかな?一旦ここは様子見です。

 

WSD ここは以前の47%から大きく改善しました。ショーダウンまで行って勝っていることが50%以上で安定しております。MP+2やBBで50%切っていますが、全体的には問題ないかと思います。ただし、リバーでしっかりベットしてショーダウンまで行かせないようにすることも重要かと思われます。

 

RCE BBで1を切っています。BBはコールが高いとプリフロップの検討で発覚し、その結果、マージナルなハンドでコールして負けていることが多いようです。これは、BBのコールレンジを16%→8%に変更したので、改善するかと思います。

 

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WTSD ショーダウンまで行く確率(25%前後が望ましい 高いと勝っている時にしっかりベット出来ていない)

WWSF フロップに行って勝つ確率(35%以上 高いと相手がコールしすぎているか3ベットが安いなどプリフロップでフォールドさせるべきことが出来てない)

WSD ショーダウンまで行って勝つ確率(45-48%、又は、52-55%)

RiverCallEfficeincy リバーでコールかチェックコールした際にコールした1ドルあたりの利益(1でトントン のため1以上)

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ポストフロップのウィンロス

参加したハンドはフロップからショーダウン(SD)までなだらかな右肩下がりとなっております。これはエドミラーのPoker's1%にもある通り、ここで極端な増減があるとそこがリークとなります。つまり、ターンで明らかにハンド数が減っていると、相手にターンでエニハンでベットされるとエクスプロイトされるという訳です。

ハンド数的には見た目大丈夫です。

 

一方、ポストフロップどこで利益が失われているかといえば、プリフロップコールして、フロップで負けているパターンですね。BBが突出して▲4.39ドルとひどい成績です。ここはプリフロップの改善で対応出来るはずです。その他負けもありますが、まだハンド数も少ないですし、今後の動向を見てということになります。

 

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まとめ

今回でかなり見えてきた気がします。

新たに発覚した問題点、そしてそれの対応を整理したいと思います。

  1. プリフロップ BBコールレンジが広すぎるため、16%→8%に変更。なおこれは9MAXのUTG+1と同じレンジ
  2. プリフロップ 3ベットレンジをしっかり守る。AKは特にコール止めせず、4ベットをしっかり打つ。
  3. プリフロップ マルチウェイになった時は、3ベットにKQや99などマージナルハンドでコールしない。AA・KKだけで対応する
  4. プリフロップ ブラフ3ベットレンジを入れるのは、NSDのウィンレートを上げる必要が出てから対応する
  5. フロップ AFを4以上にする。そのため、コールを減らし、リレイズを組み込むなどアグレッションを上げる。
  6. フロップ プリフロップコール、フロップフォールドでのロスが大きいため、安易なコールをしない。
  7. フロップ WWSFが高いが下げ方がわからないため、今後を見守る
  8. ターン AFが高すぎる。2.5~3になるようにドロー系での過度なアグレッションを抑える
  9. リバー RCEが1を切らないようにBBでの安易なコールをやめる。なお、プリフロップの改善で対応できる予定
  10. リバー WSDを25%程度にできるようにリバーでのバリューベットをしっかり打つ
  11. リバー AFが高すぎるため、2.5~3になるように過度なブラフをやめること

新しいレンジは以下のとおりです。BBのコールレンジがかなり抑えました。

これで20190427~やっていき、ある程度で集計してまた確認したいと思います。

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