ハンドヒストリーレビュー10 PokerSnowieでの個々のハンド分析4
さて前回までで、ホールデムマネジャーから取り込んだデータがちゃんとPokerSnowieに反映されていることがわかったので、安心してPokerSnowieの解析結果を信頼したいと思います。
今までは、なんとなく「あなたのプレイは世界レベル」とかたまたま表示されたのを見て喜んでいましたが、分析結果の意味をちゃんと理解することから始めたいと思います。
Overviewタブ
PokerSnowieといういえばおなじみのこの画面。
ERROR RATE
セッションでどの程度うまくプレイ出来たか採点してくれる。これはポットの獲得に関わらずプレイヤーのスキルにのみ基づく。
エラーレートは、ベッティングラウンドごとにエラーのEVコストを合計して、プレイされたハンドで割ったものである。
5,000~10,000ハンドを取り込むとエラーレートとしては安定する。
強いプレイヤーは、リングゲームで7、ヘッズアップで5となる。経験が少なかったり、ビギナーは20を超えるレートとなる。
BLUNDERS
ブランダーは数値の高いエラーである。ブランダーに該当するかは設定で変えられる。
デフォルトではEVロスが2BBにセットされている。
画面下の「Browse these hand by」で大きなエラーへのリンクがある。
Profit and loss
Profit and Lossタブではセッションの結果の概要がわかります。
利益はレーキを無視して計算され、そこからレーキを引いています。
レーキ控除後の利益は、SDショーダウンとNSDノンショーダウンに区分されます。
(なおこのレーキの詳細は以前のブログで書いています)
pariscollection.hatenablog.com
Error details
このタブでは4つのベッティングラウンドに分けてエラーレートを表示します。どのストリートでEVをロスしているかわかります。
クリックすると各ストリートのブランダーとエラーが見れます。これはエラータイプによって自動的にフィルターされます。
Balance
エラーレートはロスしたEVで測定されます。しかし、エラーレートが良くても、ウィーク・ミディアム・ストロング比率はだめなことがある。このタブはプレイしたハンドのバランスを示してくれます。
Call
コールブロックは、プレイしたコール数とPokerSnowieがプレイした場合のコール数をベッティングラウンドごとに比較します。100%は完璧な値で、100%より多い場合はコールをし過ぎていて、100%より小さい場合は十分にコールできていない。
Bet
ベットブロックは、ベットした数とPokerSnowieがプレイした場合のベット数をベッティングラウンドごとに比較している。さらに、それをウィーク(ブラフ)・ミディアム・ストロング(バリュー)で分けている。
100%がベストで、さらに、ウィーク・ミディアム・ストロングごとに同じくらいのスコアを取ることが重要である。
100%ウィーク・100%ミディアム・100%ストロングが理想である。
しかし、150%ウィーク・150%ストロングの方が、150%ウィーク・50%ストロングよりいい。どちらもベット頻度は高いが、ウィークとストロングの比率が同じだからである。150%/50%では相手に簡単にエクスプロイトされる。
Raise
レイズブロックは、ベットブロックと同じである。
%の下の数字は、実際にプレイしたハンド数である。
リンクで飛ぶとフィルターされたハンドに飛べる。
なお、このタブの下の方にはオンラインマニュアルに乗っていない謎項目😭
しかもなぜかこのスタッツは他のデータを読み込んでも変わらない。。。
勝手にレジェンドとか言われても・・
Playng stats
プレイヤーのスタッツとPokerSnowieが同じ状況でプレイした場合のスタッツが並べて表示されます。
- VPIP(Voluntarily put money in pot)ポットに自主的にお金を入れた回数を、ハンド総数で割ったもの
- PFR(Preflop raise)プリフロップで少なくとも1度レイズ下回数を、ハンド総数で割ったもの
- Aggression factor ベットかレイズをした回数を、コールした回数で割ったもの
- Fold facing bet ベットかレイズにフォールドした回数を、ベットかレイズされた回数で割ったもの
ここで、PokerSnowieとホールデムマネジャーで数値が異なるものがあったので検証しました。
VPIPとPFRが違うという致命的な間違いがありました。
ただこれは、BBでのウォーク、いわゆる全員がフォールドした場合の取扱いがPokerSnowieとホールデムマネジャーで違いました。
BB以外でのスタッツはピッタリあっていました。
BBにおいて以下のようなアクションがあった場合、ウォークの取扱いで分母が変わるためでした。これはPokerSnowieの仕様なので仕方ないですね。
まぁウォークもハンドの1つなので、PokerSnowieの計算のほうがいい気がしますけどね。ここでもPokerSnowieのスタッツの方が上手ですね。
そしてAFは、ホールデムマネジャーでプリフロッAFがないため、全体もずれていましたが、ポストフロップは全て合っていました。
MORE PLAYER STATS
- SFSB(Saw flop from small blind)SBでフロップを見た回数を、SBにいた回数で割ったもの
- WMSF(Won money when seeing the flop)フロップを見た時に勝った回数を、フロップを見た回数で割ったもの
- WTSD(Went to showdown)ショーダウンに行った回数を、ハンド総数で割ったもの
- WMSD(Won money at showdown)ショーダウンで勝った回数を、ショーダウンしたハンド数で割ったもの
- ATSB(Attempt to steal blinds)スティールポジション(カットオフ・ボタン)にいる時に、レイズでオープンした回数
- FSBS(Folded small blind to steal)スティールポジション(カットオフ・ボタン)からのレイズにSBでフォールドした回数を、SBにいる時にスティールされそうになった回数で割ったもの
- FBBS(Folded big blind to steal)スティールポジション(カットオフ・ボタン)からのレイズにBBでフォールドした回数を、BBにいる時にスティールされそうになった回数で割ったもの
FoldFacinBetもホールデムマネジャーでは単に各ストリートでのフォールド率を持ってきているだけなので、少しズレが出ているようです。また、全体のフォールド率はないので差が出ています。
その他の指標は、スティール系がPokerSnowieではスティールポジションをCO・BTN、ホールデムマネジャーではCO・BTN・SBとしているためずれました。
これはどちらも仕様なので仕方ないですね。
その他のWMSFやWMSDは少し違いましたが、もうめんどくさくなって来ましたし、そんな差がないし、他のスタッツは合っているので、これも正として取扱いましょう(ΦωΦ)
Opponets
Playing stasタブのスタッツと同じもので、全ての対戦相手のスタッツ
これでPokerSnowieが表示してくれる内容についてはわかったので、
分析結果を元にプレイを確認していきたいと思います。