POKER'S 1% その2
Poker's 1%: The One Big Secret That Keeps Elite Players On Top
ポーカーはスロットマシーンではない。
ハンドをフロップに当てに行くゲームではない。
プリフロップでハンドを絞ってもビッグハンドを当てない限りダウンしてしまうようでは、
エッジを出して勝つことはできない。
◆Smashing Tight-Aggressive Players
まず多くのプレイヤーは、フロップを当てに行くプレイがだめだと気づくと
タイトアグレッシブ(TAG)になる。
プリフロップにハンドを絞り、チェックされたらベットし、レイズされたらダウンする。
チェックをした相手の弱みにベットするのがアグレッシブな部分であり、
ハンドを絞るのと、レイズに対して降りるのがタイトな部分である。
TAGはスロットマシーンを改良した戦術である。
小さな・中くらいポットをアグレッションで取りに行き、
たまにモンスターハンドでスタックを取りに行く。
スロットマシーンもビッグハンドの中でたくさんのフロップをミスし、チェックする。
そのためチェックした際にベットすればポットがとれる。
一方、TAGはその過度のアグレッションにより、ペイオフしてくれる。
セカンドベストのハンド、ブラフでペイオフしてくれる。
そのため、TAGに対してはレイズすること。
タグはレイズして強みを見せることでフォールドして損を回避するため、
レイズすることで勝てる。
ポイントは、テクスチャーとハンドレンジでシチュエーションを選ぶことである。
TAGはその性質上、ベット率が高いため、そこを見つけ、エクスプロイトするのである。
◆The Big Picture
$1-2、$2-5では卓の75%がスロットマシーンかTAGである。
キャッシュゲームはもう厳しくなり終わったという人もいるが、
卓の75%がこれらに対するカウンター戦術で勝てるのでまだキャッシュは死んでいない。
キャッシュゲームが終わったと思うのはあなたがスロットかTAGだからだ。
◆An Inconvenient Truth
ポーカーは数学の問題である。
52枚のカードでスタートスタックが$500で$5を基準として掛け額が決まり、
2枚のカードを持ち、1326通りのハンドがあり、19,600通りのフロップがある。
そして2,162通りのターン・リバーの組み合わせがある。
数は大きいがすべて特定できる数字であり、つまり数学の問題である。
そのため最適な解があり、その通りやらない相手に勝てるはずだ。
しかし、コンピューターを用いても最適な解を得るのは難しい。
ましてテーブルで人間ができるはずがない。
ただし、キャッシュを生むのに最適解を出す必要はない。
また、今までの経験からいくつかの解は得ている。
そして、知っている解を利用してプレイするだけで、99%の相手には勝てる。
以上より、今やっているプレイはおそらく間違っている。
ポーカーをやる正しい解は存在する。
数学的解に近づくようなプレイをすれば、うまくできるのである。
現在のプロでこれを理解していない人間はいない。
この本でどのようにプレイすればいいかの解を教える。
ただし、多くの確率を覚えてもらうのではなく、コンセプトを大事にする。
考え方というマクロレベルでのアハ体験をしてほしい。些末な論点は重要ではない。
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