ディールのまにまに

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【Playing the Player】18 PartⅡ LOOSE-AGGRESSIVE PLAYERS LAGには情報を与えない

Part Ⅱ LOOSE-AGGRESSIVE PLAYERS

Trait No.1 Frequent Preflop Raising And Postflop Barreling

Overview

LAGはプリフロップでレイズすることを好み、多くのハンドでレイズすることで2つの重要なことを成し遂げる。

  1. ブラインド・アンティ・リンパーをスチールする
  2. 相手をフィットオアフォールドといった受け身のプレイへ追い込む

IPでレイズする戦略は、ほとんどのタイプの相手に効く。

ニットはリンプフォールドするし、他のウィークプレイヤーはコールはするが、ポストフロップではフィットオアフォールドになってしまい、ほとんどの場合はミスをしてフォールドしてしまう。

 

ポストフロップはバレルが行われる。相手がフィットオアフォールドであれば、コンスタントにバレルを打つことで多数のポットが取れるからだ。

 

ようやくLAG相手にハンドをヒットさせた時は、ハンドの早い段階でベットやレイズをしたくなる。「やってこの男にハンドをヒットさせたぞ!金を払ってもらおうか!」

それは完全に誤った調整である。LAGは情報戦に長けている。早い段階でレイズしてしまってはフロップでいい情報を安価で与えてしまう。

 

Adjustment Summary

多くのハンドでプリフロップレイズし、ポストフロップで多くのバレルを打つのはとてもエクスプロイトできる。逆にそれをエクスプロイトするには、不確かさを受け入れ、ハンドに関する情報を相手に渡さないこと

 

LAGからエクスプロイトする基礎的なアウトラインは、プリフロップでもっとコールし、ポストフロップでもっとコールし、ポストフロップで相手によりミスをさせるようにプレイすること

 

LAGはほとんどの相手がフィットオアフォールドでプレイしていると仮定している。

そのため、LAGは高い頻度でバレルする。LAGは多くベットフォールドをする。エアーの頻度が高いため、レイズはこちらの強みを示せるからだ。

 

LAGはチェックされた時に広いレンジでベットする。状況の変化がないターンやリバーでもベットをし続ける。ただ、多くの状況でこちらがアグレッシブにあれば降参するものの、明らかなブラフにはレイズで返す。

 

対処法は以下の通りだ。

バリューレンジでのチェックとコールを増やす。もっとアグレッションの低い相手なら捨ててるであろうハンドでもできるならコールをし続ける。普通ならベットやレイズをする場合ももっとチェックとコールをする。

 

セットを持っている場合でもチェックコールし、リバーでバリューレイズをするが、ここまで情報を渡さないこと

 

セットの場合、ストドロ・フラドロがある場合にターンでレイズしたくなるだろうが、チェックコールすべきだ。

LAGはエクスプロイトしようとして、あまりに頻繁にバレルし過ぎ、ミスプレイを続けている

こちらがレイズしては、相手がミスする可能性を消してしまう。チェックコールをすれば、相手を不確かなままにでき、ドローか弱いペアかわからないままにし、情報を得ようとまた新たなバレルを打つのである。

 

ゲームで勝つためには、相手のミスを見極め、相手にミスする機会を多く与えるべき

相手がバレルを打ちすぎるなら、ショーダウンを目指して、チェックコールすることでエクスプロイトできる。

 

もちろんセットをコール止めし、ストレートをひかれることもあるだろう。その恐怖に負けてヒットしたハンドをなるべく早めに終わらせようとする。しかし、LAG相手には恐怖と向き合い、ターンとリバーでプレイすべきなのだ。単に相手にバレルする機会を与えればいい。

 

完璧にアジャストするには、自分のレンジが相手にどう見えるかを考える必要がある

コールした時、相手にはこちらが強いハンドやドロー、またはフォールドしそうな弱いハンドを持っていると予想する。こちらがベットやレイズをしないと強いハンドを持っていると予想が薄れる。

 

ターンやリバーのカードがこちらのハンドにどんな影響を与えそうか査定する。

相手がこちらがまだ弱いハンドやドローを持っていると考え、再びベットしてくるだろう。相手は頻繁にブラフしすぎることになり、強いハンドでのバリューを最大化できる

 

1つ目の調整は強いハンドやまずまずのコールレンジをコールレンジに入れる。

2つ目の調整はポストフロップの各ストリートでブラフレイズをする頻度を増やす。

 

TAGに対しては高い頻度でベットフォールドする場合は、レイズを返すことだと言った

LAGは弱いハンドでもポットをとろうとするので、TAGほどベットフォールドしない。ただし、プリフロップをとてもルースにプレイするLAGやABCプレイヤーからエクスプロイトしたがるLAGはベットフォールドする。

 

Pitfalls To Avoid

完全に逆のプレイをしてしまうこと

つまり、強いハンドでチェックコールし、ブラフやセミブラフでレイズすること

すぐにこのプレイは何度か上手くいくが、LAGは予想通りのプレイをしていないと気づくだろう。セットで3回コールしてきたらなぜレイズしなかったのだろうと考えるし、リバーでブラフレイズをキャッチされてハンドを見られることもあるだろう。

 

すると、相手は調整を始める。つまりアグレッションを落とすことになる。いくつかのストリートでチェックするようになり、ベットしてきた手でチェックするだろう。

これは相手なりの情報保護だ。

相手がベットしている時は、「私はほとんど毎回ベットした時は弱い手で、レイズしてこない限り、頻繁にベットし続けるよ」という情報を与える。

相手は強い手でコールし、ブラフでレイズするようになり、簡単な戦略ではエクスプロイトできなくなる。こちらがプレイをミックスするゴールは、LAGに推理ゲームを強制すること。こちらのレンジに弱いハンド・弱いドロー・エアー・強いハンドなどがあるようにする。

 

こちらがトップペアを持っている時に、相手のミドルヒットに2回ベットさせるようにする。しかし、2回以上チェックしてはいけない。ミドルペアに安くショーダウンさせてはいけない。相手がミドルペアで勝っているか負けているかわからせないために、ドローや弱いハンドもベットする。

 

なぜこんな調整をするのかということ、こちらのプリフロップレンジが相手のLAGより強いというアドバンテージがあるから。

 

Who Exhibits This Trait

ほとんど全てのLAGがプリフロップで頻繁にレイズし、ポストフロップでバレルして自分より弱い相手を圧倒する。これがLAGの特徴である。

 

The Bottom Line

LAGは弱い手でポットに多くのお金を入れすぎる。

多くのハンドでレイズし、バレルを多く打つ。LAGは相手がアクションにより情報をたくさん渡してくれることによりこれを可能にする。

こちらは相手に情報を与えないことによりエクスプロイトする。LAGよりタイトにプレイし、うまく情報を渡さないようにする。 

 

Playing The Player: Moving Beyond ABC Poker To Dominate Your Opponents (English Edition)

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