【Playing the Player】19 PartⅡ LOOSE-AGGRESSIVE PLAYERS レンジ対レンジの長い戦い
Part Ⅱ LOOSE-AGGRESSIVE PLAYERS
Trait No.1 Frequent Preflop Raising And Postflop Barreling
Understanding Range Versus Range Thinking
ほとんどのプレイヤーは特定のハンドについて考える。
ハンドをプレイして、それらのハンドの一連の流れについて検討する
この考え方は、相手が簡単にペイオフしてくれるABCポーカーをするときには効果的である。こういった相手に対する唯一の重大な判断は、今持っているハンドがバリューを取れるほど強いかどうかである。
ニットについても同様であり、ベットされた時にフォールドするかどうかをハンドの強さと比べて考える
しかし、より強い相手にはハンドレンジという概念で考えなければならない
ポーカーでのゴールは、1ハンドごとに相手の魂を抜くことではない。その代わり、ゴールは単純にオッズをこちらに有利なように傾けることであり、ゲーム全体のエッジを得るために調整する。
ハンドごとに考えるのではなく、1枚の大きな絵として計画を発展させる。
どうすれば数千ハンドに渡って、計画性あるエッジを築けるのだろうか?
そのためには、相手のハンドリーディングにズレをもたらすことだ。
あるハンドを持っていると予想する中で、違うハンドを持ち、その相違を活かす。
ナッツ以外では積極的にならないプレイヤーには、多くのハンドでプリフロップレイズし、フロップ・ターンで頻繁にバレルすることである。
プリフロップでレイズし、Aハイボードでベットし続ける場合、こちらがAを持っていると推定する。本当はそんなハンドを持っていないのに、ブラフにより勘違いさせる。
一方、バレルをよく打つLAG相手には、強いメイドハンドでベット・レイズするより、チェック・コールする。これによりこちらがどんなハンドを持っていそうか、相手の思考に錯誤を生じさせる。
チェックコールした時にウィークハンドやドローを持っていると想定する。ターンでコールした場合、こちらのレンジの強さは限定的になり、ベストハンドは想定から除外される。しかし、この想定は間違っており、こちらは意図的に強いハンドでチェックコールするからだ。2回以上チェックやコールをした後に、こちらの持っていそうなレンジを誤解させ、判断ミスをさせることになる。
ターンのコールレンジの齟齬は、LAGが犯すミスと緊密につながっている。つまりあまりにブラフをしすぎるので、コールすることで相手にとって良いブラフの機会に見える状況を作り出すのである。
これを成功させるには、正確で客観的な相手のレンジを想定することが必要となる。
相手に悪いブラフをさせるためにチェック・コールレンジを歪めるなら、相手の別途レンジの多くが弱いハンドになっていそうなボードでするようにすべきである。
相手のベットレンジに弱いハンドがなさそうなボードのときは中程度のメイドハンドに対して、もはやチェック・コールレンジを歪めることなく、コールの基準が高くなることを意味する。
K-6-2で22を持っているなら、できるだけチェックコールすることだが、相手もこのフロップでコールした時に広くバレルすることをやめるだろう。
そのため、逆にこのようなドライなボードでチェックレイズをすることでこちらがブラフをしているように演出し、大きくプレイするのである。
賢い相手ならK-6-2レインボーでブラフをしすぎるミスは犯さないので、相手のベットレンジは期待以上に強く、大きくプレイすることが正当化される。
ゴールは、相手が様々な状況で持っていそうなレンジを予想すること
相手のフォールドレンジ・コールレンジ・レイズレンジを予想し、バランスがどの程度崩れているか、多すぎる間違ったハンドを含むかを判断する。
そして、アンバランスなレンジを発見したらその誤りに対して優位なレンジを構築する
相手のベットレンジに弱い手が多いなら、コールレンジに多くのショーダウンバリューのあるハンドを入れる。問題はこちらの強いレンジと相手の弱いレンジなのだ。こちらのショーダウンのハンドに対して弱いハンドレンジでベットして来るなら、いつか相手は負ける。
レンジ対レンジの戦いが、長い目で誰が勝つのかを決定するのである。
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