【Playing the Player】17 PartⅡ LOOSE-AGGRESSIVE PLAYERS スタンダートから外れる
Part Ⅱ LOOSE-AGGRESSIVE PLAYERS
Playing Against Loose-Aggresive Players
ルーズアグレッシブプレイヤー(LAG)は面倒な存在である。
ABCプレイヤーは、ABCプレイヤーはTAGの弱点を突けないため、TAGを嫌う。
しかし、ABCプレイヤーにとって、LAGは自然にABCプレイヤーの弱点を突いてエクスプロイトするため、更に相性が悪い。
ただし、ほとんどのTAGとLAGは同程度にしかエクスプロイト出来ない。
どちらも最高のスタイルからは外れているし、こちらが調整すればエクスプロイトできる。
問題はLAGがこちらにギャンブルを強いることだ。相手の最大の弱点は、十分なハンドなしに、大きなリスクを背負うこと。この典型的な弱点を突くには、ポットにお金を突っ込むこと。
LAGは幅広いハンドでプレイするため、相手が何を持っているかわからない状況が頻繁に起きる。
多くのプレイヤーはこの不確かさをよく思わない。自分のハンドがどういう状況なのか知りたいし、負けている時にお金を払いたくないからだ。情報を得るためにベットやレイズをして、不確かさを解消しようとする。
そんな風にプレイすれば、LAGの術中にハマっている。
LAGが何を持っているかわからない一方で、LAGはこちらが何を持っているか大体絞り込めている。こちらがどういうような状況か知るためのアクションが、LAGにどのようなハンドを持っているか教えることになる。
そしてLAGから得られる情報は当てにならず、情報収集を諦め、LAGとの情報格差に甘んじてしまう。
LAGを倒すためには、不確かさを受け入れる必要がある。
自分がどういう状況にあるのかを知ろうとするのではなく、その不確かな状況を受け入れるのだ。代わりに、情報格差を埋めるために相手を知ろうとするのではなく、こちらの情報を与えないようにする。
相手にこちらのハンドを推測させるようにすれば、大概こちらのレンジのほうが強いため、確固たるエッジが出る。
全てのプレイがうまくは行かないが、LAGの方が頻繁にひどいお金の使い方をするだろう。
そのため、LAGを倒すには2つのテクニックを使う。
- スタンダートから外れたプレイをして、相手に間違ったレンジ情報を与える
- しばらくして相手がプレイを調節してきたらバランスの良いタイトな戦略に戻る
つまり、レンジをミックスするということである。
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